心理学入門1時間目『利得最大の原理』『公平性原理』

 

おはようございます!

 

最近心理学にはまっているツヨシです。

 

 

昨日の心理学の記事から少し掘り下げていきたいと思います。

 

今日は『利得最大の原理』『公平性原理』の2つについて話していきたいと思います。

 

 

それでは行きましょう。

 

 

 

 

 

 

世界最大の旅行サイト【トリップアドバイザー】

 

 

 

人間の行動を決定している「行動原理」とは

 

 

人間の行動には、いくつもの心理的な原則が存在し、私たちは毎日それに従って生活しています。

この原則を心理学の世界では「行動原理」と呼んでいます。

相手の行動を理解し、その相手と円滑なコミュニケーションを図るために、効果的に心理操作をしようとした場合、この「行動原理」の理解が必要不可欠です。

 

まずは行動原理の大原則と言われているものを説明します。

それはずばり、、、

【気持ちがいいか、不快であるか】という感覚で行動を決めている

ということです。

これは人間に限らず地球上に存在するすべての生物がこれをもとに行動しています。

 

人間は生活していくなかで、飢えや渇きを癒したり、関心のある物事に没頭したり、好きな人と一緒にいたいと思うような「気持ちがいい」と感じる行動を当然選ぼうとしますし、逆に飢えや渇き、退屈や疲れ、痛みなどの「不快感」を」回避しようとします。

 

これはどんな場面にも関係してくる大原則で、快(気持ちがいい)・不快の気持ちを抜きにして人の行動を理解することはできません。

 

しかし一方で、人間は「社会という集団」のなかで生活しているため、単純に快・不快の判断基準だけで生きていくこともまた不可能です。

多くの人との関係性や社会的規範などを保つために、様々な判断が必要になってきます。そしてその判断の源となる「行動原理」も多く存在するのです。

 

人間の行動は、これらの「行動原理」が複合的に絡み合った結果として行われているのです。

 

 

 

 

人は自分の「得」になる行動を選択する。

 

 

さてここからが今日の本題です。

人は誰しも、自分にとって得になあるようなことがあれば、それを最大限得られようにしたいと思うものですよね。

お金は可能な限りか稼ぎたいし、結婚する相手はできるだけ美男美女がよく、魅力のある友達はたくさん増やしたい。。。

そんな欲求は人類共通のものです。

 

もちろん、人のためになるならば、と自分が損するような行動をする人がいるかもしれません。

しかしこれは、その相手や周囲の人から良く思われたいという欲求や、社会のなかで求められる人としての理想像に近づきたいなどといった、様々な社会の規範から影響を受けた結果の行動なのです。

また、巡り巡ってそれが自分の得になることを知っているからかもしれません。

 

一方で、人は自分にとって損失となるようなことは最小限に留めたいと思う欲求があります。

悪具を言われて喜ぶ人は基本的にはいないはずです。ですから人は何かしらの行動をする際、得になると思われることを選択して行動に移すのです。

これを心理学の世界では「利得最大の原理」と呼んでいます。

 

この「利得最大の原理は」、人間のすべての行動にかかわってくる欲求であり、これを抜きにして人間の行動を理解することは不可能と言っていいでしょう。

 

 

 

 

人間社会には「公平さ」が必要不可欠

 

 

この地球上には、古代の昔から様々な生物が存在し繁栄してきましたが、数千年前から人間が覇者として君臨し支配し続けています。

人間は一個の個体としては非常に弱い存在でありながら、その他多く存在する力の強い肉食動物をすべる力を持つようになったのです。

 

これは古代から人間が「集団」で生きて行くことを選択し協力し合うことで、一人ではできないことを可能にしてきたからです。

そしてこの集団はいくつもの「社会」となり、先人たちが残した多くの知恵を受け継ぐことでさらに発展してきました。

 

さきほど、行動の大原則として「利得最大の原理」があるという話をしました。

人間がこの社会集団の中で生きて行くためには、自分の利益だけを追求していくことは不可能です。

もし自分の利益だけを追求すれば、他者を騙して様々なとのを得ようとするでしょう。すると当然その人間は集団から排除されてしまいます。

これは長期的な目で見れば、自分が集団にいることで得られるはずの利益を失ってしまうことにもなるのです。

 

集団の中でうまく生き抜いていくためには、社会的規範というものに従わなくてはなりません。そこで重要となってくるのが「公平さ」です。

 

社会集団を成立させていくためには、それぞれが得られる利益が公平になるように分配されなければなりません。

もし不公平な分配が起こり、それが続いたとすれば、その集団のなかの人間関係はうまくはいかなくなり、崩壊してしまうでしょう。

報酬でいえば、たくさん働いた人はその分のたくさんの利益をもらう権利があり、逆に楽をした人はそれ相応の報酬をもらうということになります。

 

この人間社会という集団に必要な行動原則を「公平性原理」といいます。

資本主義の日本では「独占禁止法という法律が存在しますが、これはひとりの人間やひとつの会社が利益を独占すると、そこに不満が集中し社会全体のバランスが崩れてしますことを防ぐためのものです。

 

この「公平性原理」は「利得最大の原理」と短期的には対立する原理ですが、長期的な利益の増大のために補い合う原理といえるでしょう。ともに人間が社会の中で行動を選択していく上で収納な判断基準となるものです。

 

 

 

 

さて、今日はこのあたりで。

 

 

それではまた!